自動車保険契約者満足度(代理店系)

J.D.パワー ジャパンは7月10日、2018年日本自動車保険契約者満足度調査の結果を発表した。

自動車保険契約者満足度調査は、自動車保険(任意保険)の契約者を対象に、契約保険の内容や、契約期間中の自動車事故保険金請求時の対応、各種手続きや問合せ時の保険会社・代理店の対応実態など、自動車保険契約期間中の接点全般に対する顧客満足度を調べたもの。

満足度の測定にあたっては、「契約内容/契約手続き」「価格」「保険証券」「顧客対応」「事故対応/保険金支払」の5つファクターを設定。各ファクターの総合満足度に対する影響度をもとに、総合満足度スコアを算出した。

調査結果によると、代理店系保険会社の満足度は638ポイントで昨年から22ポイント向上した。保険会社/代理店から契約者への直近1年間の情報提供を確認したところ、情報提供量の増加は年々上昇し、その種類も広がりをみせている。特に保険専門の代理店からの情報提供量が充実しており、中でも「契約内容の変更依頼などの際の連絡先」「他の保険商品の紹介」といった情報の提供が進む傾向が見られる。

また、契約期間中に「情報提供があった」と回答した人と、「なかった」と回答した人の満足度に大きな差が見られた。特に「加入している保険についてのリスク判断や提案」といった契約者の気づきに関する情報や、「地域の情報、生活に役立つ情報提供」といった付加価値情報の提供が顧客満足度向上に大きく寄与することがわかった。

代理店系保険会社の総合満足度1位は楽天損保(旧朝日火災)で657ポイント。「契約内容/契約手続き」「価格」「保険証券」「顧客対応(代理店)」の4ファクターで最高評価を獲得し、昨年の9位(602ポイント)から大きく順位を上げた。2位はAIG損保で656ポイント、3位は東京海上日動で644ポイントだった。

一方、ダイレクト系保険会社は、ソニー損保が681ポイントで、2年連続総合満足度トップ。「契約内容/契約手続き」「顧客対応」「事故対応/保険金支払」の3ファクターで最高評価を獲得した。2位も前年同様セゾン自動車火災で673ポイント、3位は666ポイントのセコム損保で、昨年の7位から大きく順位を上げた。

自動車保険契約者満足度(ダイレクト系)