見通しの良い直線路で自転車に乗って道路を横断していた高齢女性が、交差点を右折してきたクルマにはねられた。女性は重体となっているが、事故当時は大雨で視界が悪化していた可能性もあるという。

☆☆☆

5日午前6時15分ごろ、北海道札幌市東区内の市道で、自転車に乗って道路を横断していた高齢女性に対し、交差点を右折進行してきた軽乗用車が衝突する事故が起きた。女性は重体。警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

北海道警・札幌東署によると、現場は札幌市東区北43条東16丁目付近で片側2車線の直線区間。交差点に横断歩道や信号機は設置されていない。74歳の女性は自転車に乗って道路を横断していたところ、交差点を右折進行してきた軽乗用車にはねられた。

女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因で意識不明の重体。クルマを運転していた北区内に在住する29歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

現場は見通しの良い交差点だが、事故当時は大雨によって視界が悪化していたという。警察の聴取に対して男は「前をよく見ていなかった」と供述しており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

事故当時、現場周辺では大雨となっていた。クルマから見た場合、前方の視界はワイパーを動かすことによってある程度は確保されるが、左右の横方向については雨の当たり方によっては見えにくくなる。今回の事故ではクルマ側が右折中だったとみられ、自転車の接近に気づくのが遅れた可能性も考えられる。