TOYOTA GAZOO Racingは現地15日、現在開催中のルマン24時間レースの会場において『GRスーパースポーツコンセプト』を公開し、市販に向けた開発に着手したことを発表した。
GRスーパースポーツコンセプトは2018年1月、東京オートサロンにて“デビュー”。ルマン24時間を含む世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリーであるLMP1クラスへのトヨタの参戦マシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカーだ。究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指している。
熱効率(システム効率)は既に50%を実現、より高い数値を目指して開発が進められているという。GAZOO Racing Companyの友山茂樹プレジデントはルマンでのスピーチのなかで、「トヨタがWECに挑んできた目的は勝つためだけでなく、世界最先端のハイブリッド技術とEVシステムの開発を推進し、究極の環境性能と突出した走行性能を(市販車両においても)高次元で両立させることにある」との旨をあらためて強調、さらに「市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとっては全く新しい挑戦」とも語っている。
ルマン24時間の決勝レースが開催される16〜17日には、会場内ファンビレッジのTOYOTA GAZOO Racingブースにて「GRスーパースポーツコンセプト」の展示が行なわれ、欧州のファンの視線にも触れることとなる。
なお、ルマン現地では2020〜2024年のWECトップカテゴリーについての概要発表や、「ルマン eスポーツ シリーズ」発足に関しての発表等も相次いで実施された。ルマンという大舞台で、将来に向けての様々な動きも活発化している。
今年のルマン24時間レース(2018/2019WEC第2戦)は、日本時間16日の午後10時スタート予定。
『GRスーパースポーツコンセプト』市販に向けた開発に着手…ルマン24時間で発表
2018年06月16日(土) 10時26分
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