「SF19」のテストカーがラインオフ。《写真提供 JRP》

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)で来季から使用される新型ワンメイクマシン「SF19」のテストカーが、現地14日にイタリアのダラーラ社でラインオフ。今後は実走テスト段階へと進む。

SFでは2014年から今季まで、やはりダラーラ社が設計・開発した「SF14」を全チームが使用して戦っている(エンジンはホンダとトヨタ。タイヤは15年までブリヂストン、16年からヨコハマ)。来季2019年には新型「SF19」へと切りかわることが決まっており、そのSF19のテストカーが約8カ月の製作期間を経て完成、ダラーラ社で現地14日にラインオフ(出荷)の日を迎えた。翌15日にはヴァラーノ・サーキットにて動作確認テストを実施する予定がラインオフ時点で告げられている。

ホンダ、トヨタの両エンジンも各関係者によって組み付けられた模様(写真にはSF参戦チームのエンジニアとみられる人物の姿も)。ラインオフの記念撮影には、量産レーシングカーの世界最大手であるダラーラ社を創業したジャンパオロ・ダラーラ氏、CEOのアンドレア・ポンテレモリ氏をはじめ、SF19に携わっている全スタッフが一堂に会した(写真からはかなりの人数であることが窺える)。

SFのシリーズ運営団体JRPは5月末の段階で、今季第4戦富士スピードウェイ(7月8日決勝)のレースウイークの水曜〜木曜=7月4〜5日に同地にてSF19の国内シェイクダウンを実施する予定を明らかにしている。

いよいよ実走テスト段階に入るSF19。現段階でのテストカーの写真からは(ブラックボディ状態で分かりにくい面もあるが)、F1マシンにも迫るくらいの速さを発揮したSF14の正統後継車、5年の歳月を経てさらに空力面が洗練された印象を受ける。はたしてどんなパフォーマンスを見せるのか、今季後半の戦い同様、その熟成が楽しみなところだ。

「SF19」製作の作業風景。《写真提供 JRP》 「SF19」製作の作業風景。《写真提供 JRP》 「SF19」製作の作業風景。《写真提供 JRP》 ラインオフの記念撮影(右のマシンにはホンダのロゴあり、左はトヨタ車とみられる)。《写真提供 JRP》 2018年シーズンを戦っている「SF14」。《写真提供 TOYOTA》 2018年シーズンを戦っている「SF14」。《写真提供 JRP》