交通量の多い区間を走行していた大型トラックが歩道へ乗り上げて橋の欄干へ衝突、これを突き破って川へ転落した。この事故でトラックの運転者が死亡。巻き込まれた歩行者や車両はなかったという。

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29日午後1時20分ごろ、広島県広島市南区内の県道を走行していた大型トラックが路外に逸脱。道路左側にある橋の欄干を突き破り、約6m下の川へ転落する事故が起きた。この事故でトラックの運転者が死亡している。

広島県警・広島南署によると、現場は広島市南区皆実町付近で片側2車線の直線区間。北進していた大型トラック(コンクリートミキサー車)は交差点を過ぎたあたりで路外に逸脱。道路左側の歩道に乗り上げ、橋の欄干を突き破って約6m下を流れる川へ転落した。

転落によってトラックは大破。運転していた安芸区内に在住する46歳の男性は約1時間30分後に救出されて近くの病院へ収容されたが、全身強打が原因でまもなく死亡した。巻き込まれた他車両や通行人はいなかったという。

現場は昼夜を通して交通量が非常に多い区間。トラックは減速しないまま欄干へ突っ込んだものとみられており、警察では疾病原因で意識を失っていた可能性を含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は国道2号と県道の交差点付近で、国道側には路面電車の軌道もある。交通量は非常に多く、歩行者も多い場所なのだが、今回の事故では巻き込まれによる被害が無かったというのが不幸中の幸いだった。

トラックが走行してきたルートの場合、交差点を過ぎたあたりでわずかに右へ向かうのだが、トラックは曲がらずに歩道へ乗り上げていった可能性が高く、この点からも意識喪失が疑われる一因となっている。