工事による車線規制が行われ、対面通行となっていた中央自動車道の本線上を歩いていた男性が2台の大型トレーラーへ次々とはねられる事故が起きた。男性は即死しており、警察では本線への侵入ルート特定を急いでいる。

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27日午後11時ごろ、岐阜県中津川市内の中央自動車道下り線で、本線内を歩いていた男性に対し、進行してきた大型トレーラー2台が次々に衝突する事故が起きた。男性は即死。警察は2台の運転者から事情を聞いている。

岐阜県警・高速隊によると、現場は中津川市神坂付近で片側2車線の緩やかなカーブ。事故当時は上り線側を車線規制しての工事が実施されており、下り線側を使っての対面通行となっていた。愛知県名古屋市内に在住する32歳の男性は本線上を歩いていたところ、下り方向へ走行していた大型トレーラー2台に次々とはねられた。

男性は全身を強打して即死。2台のトレーラー運転者にケガはなく、警察では自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は神坂パーキングエリア(PA)に隣接した地点。死亡した男性が乗ってきたクルマは本線上になく、警察ではPAから徒歩で本線へ入ってきた可能性が高いとみて、侵入経路の特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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最初にはねたトレーラーの運転者は「男性は本線に立っていた」と供述しているようなので、現状では「PAから徒歩で侵入してきた」という可能性が高いとみられる。

こうした「本線上で人がはねられる」というパターンの事故では、「他の事故を起こし、路肩に止めた自車から降りた時点ではねられる」が一番多く、「高速道路の上を跨ぐ陸橋からの自殺意図での飛び降り」、そして「SAやPA、バス停などの隣接施設からの徒歩侵入」となる。