長野県北部の地震について解説する尾崎友亮地震情報企画官(26日・気象庁)《撮影 中島みなみ》

25日21時13分頃、長野県北部を中心として最大震度5強、地震の強さマグニチュード5.2の強い揺れの地震が発生した。

震源の深さは6kmとごく浅く、長野県栄村で震度5強を観測したほか、中部地方から東北地方南部にかけて震度4〜1を観測した(いずれも暫定値)。

この地震の影響で、朝日IC〜柿崎JCTまでの区間が21時31分、安全点検のため50km/h規制となった。速度規制は22時10分頃に解除され、その後に通行に影響する大きな影響は入っていない模様だ。震度4を記録した上越市には、もう1つの高速道路である上信越道が通っているが、上越高田IC〜信濃町(上り線)、信濃町〜上越JCT(下り線)で舗装工事が始まり、地震発生時は上下線ともに通行止めだった。この通行止めは28日にも実施される。地震発生時に交通情報を確認し、予定通りの通行止めであることに安堵する書き込みも見られた。

気象庁は23時15分からのこの地震について会見を開き「今後1週間程度は同程度の揺れがある確率が10〜20パーセントある」(地震火山部・尾崎友亮地震情報企画官)と注意を呼び掛けている。同日23時までに最大震度3と最大震度2の地震が4回、最大震度1の地震が1回起きている。

また、2週間前の5月12日には長野市信州新町などで震度5弱(M5.2)の地震が発生しているが、この地震とは震源が50km以上離れていることなどから「まったく関係ないとは断言ができないが、基本的にはかなり違う活動域である」(尾崎氏)とした。ただ「こうした状況はしばらく続く可能性もある」と、防災の備えを呼び掛けている。

高速道路各社は運転中の地震に対して、急ブレーキをかけず減速し、左路肩に止めることを求めているが、トンネルの出入口付近は、非常に強い揺れで崩落の危険があり、避けるように警告している。