荷崩れを起こしたために自動車専用道の路肩へ停車していたトラックを含む3台の車列に別のトラックが追突。停車していたトラックが押し出された弾みで路外に転落する事故が起きた。運転者は退避していて、人的な被害は発生しなかった。

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19日午前11時ごろ、栃木県真岡市内の北関東自動車道西行き線を走行中の大型ダンプトラックが、路肩に停車していたトラックなど3台に突っ込む事故が起きた。うち1台は押し出された弾みで路外に転落している。

栃木県警・高速隊によると、現場は真岡市物井付近で片側2車線の直線区間。現場付近で荷崩れを起こしたトラックが現場の路肩に停車。通報を受けた道路会社のパトロールカーなど2台も停車して処理を行っていたところ、後ろから進行してきた大型ダンプトラックが停車中の車列に突っ込み、4台が関係する多重衝突へ発展した。

この事故で追突してきたトラックが中破炎上。地元消防が消火作業を行ったが、約1時間で全焼した。運転していた44歳の男性も打撲などの軽傷を負っている。また、荷崩れを起こしていたトラックは追突の弾みで約5m下の路外へ転落したが、運転者は車外に退避していたことから人的な被害は無かった。

現場は見通しが良く、警察では追突してきたトラック側の前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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高速道路会社では「事故や故障時は路外へ退避するように」と日頃から案内しているが、その理由の一端がわかるような事故でもある。事故処理中に後続車が突っ込んでくるということは「決して珍しいわけではない」というが、今回のように追突被害を受け、さらには路外に押し出されて転落するというケースは稀な部類に入る。