ボッシュは5月17日、四輪車の自動運転を実現させるための関連技術をベースに新開発した二輪車向けライダーアシスタンスシステムが、ドゥカティとKTMの量産モデルに採用されると発表した。
ボッシュによると、二輪車のライダーは走行時に危険な状況に直面することも多く、自動車のドライバーよりも死亡事故のリスクが平均して約20倍高いという。実際、ドイツ連邦統計局の調査では2017年、ドイツにおける二輪車の死亡事故件数は9%増加している。
そこでボッシュは、アダプティブクルーズコントロール、衝突予知警報、死角検知を含む二輪車の安全性を向上するパッケージシステムを開発。このシステムは自動車の自動運転を実現させるための関連技術をベースに開発された。この新しいライダーアシスタンスシステムは2020年から量産を開始し、ドゥカティとKTMなどの二輪車メーカーの量産モデルに採用される予定。
ボッシュのシステムでは、電子制御式ライダーアシスタンスシステムが周囲を常にモニター。危機的状況下において、人間の動作よりも迅速に対応する。これらのシステムを支えているのは、レーダーセンサー、ブレーキシステム、エンジン制御システムとHMI(ヒューマンマシンインタフェース)を組み合わせた技術。ボッシュは、レーダーベースのアシスタンスシステムを装備すれば、二輪車事故の7件に1件を防ぐことができた、としている。
ボッシュの新開発ライダーアシスタンス、ドゥカティやKTMが採用へ…四輪車向け自動運転技術がベース
2018年05月18日(金) 14時33分
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