ポルシェは5月17日、「911GT3 R」の改良新型モデルを発表した。今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースを制したレーシングカーが、さらに性能を向上させた。
同車は「911」シリーズの自然吸気エンジン搭載車の頂点に位置する市販モデル、『911GT3 RS』をベースに開発されたレーシングカー。世界各地の「GT3」カテゴリーのレースに参戦する顧客のために開発された。
911GT3 Rでは、徹底した軽量化に取り組む。全ての窓ガラスは、ポリカーボネート製に変更。ポルシェとしては初めて、フロントのウインドスクリーンもポリカーボネート製とした。さらに、ルーフ、フロントカバー、フェアリング、ホイールアーチ、ドア、サイド&テール部分、リアカバーをCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)に変更する。
エアロダイナミクス性能も追求。目を惹くのは巨大なリアウィングだ。幅は2mにも達し、高速走行時に効果を発揮する。また、ホイールアーチのエアベントが、フロントアクスルのダウンフォースを高める。ブレーキも大幅に強化。
改良新型モデルのエンジンは引き続き、市販車の911GT3 RS譲りの4.0リットル水平対向6気筒ガソリン自然吸気ユニット。新たにインテークおよびエキゾーストの可変バルブタイミング機構を採用し、エンジントルクを最適に引き出す。エンジンの応答性は、6つのスロットルバタフライによってさらに精度を高めた。最大出力は550psへ引き上げられている。
ニュルを制したポルシェ 911「GT3 R」に改良新型…550psに強化
2018年05月17日(木) 14時24分
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