豊田章男社長(2018年3月期 決算説明会)

トヨタ自動車は5月9日、2018年3月期(2017年4月〜2018年3月)の連結決算を発表。2年ぶりの増収増益となった。

2018年3月期累計期間における日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は、同0.1%減の896万4000台でほぼ横ばいだった。日本での販売台数は同0.8%減の225万5000台、海外は同0.2%増の670万9000台。海外の内訳は北米が同1.1%減の280万6000台、欧州が同4.6%増の96万8000台、アジアが同2.8%減の154万3000台、その他が同3.3%増の139万2000台だった。

売上高は前年比6.5%増の29兆3795億円、2年ぶりの増収となった。また、営業利益は同20.3%増の2兆3998億円、税引前純利益は同19.4%増の2兆6204億円、純利益は同36.2%増の2兆4939億円だった。

営業利益の増減要因については、増益要因として、為替変動の影響が2650億円、原価改善の努力が1650億円、諸経費の増加ほかが600億円、その他の要因が154億円。一方、減益要因として、販売面での影響が1000億円あった。

今期の業績見通しについては、為替変動の影響を加味し、売上高は前期比1.3%減の29兆億円、営業利益は同4.2%減の2兆3000億円、税引前純利益は同6.5%減の2兆4500億円、純利益は同15.0%減の2兆1200億円とした。なお、想定為替レートは、米ドルを前期比6円高の111円に変更、ユーロは130円を据え置いた。