トヨタ紡織は、4月29日に発生した火災により稼働を停止していた堤工場(愛知県豊田市)の成形天井基材生産ラインを5月7日より再開したと発表した。

トヨタ紡織堤工場では4月29日、成形天井基材の生産設備で火災が発生した。同社の調査によると、成形天井設備の分解清掃後の生産トライ中、設備の動作異常により、高温の天井基材が発生。一旦取り出し、冷却させた後、工場外の廃棄物置き場に移動させたが、このとき冷却が不十分であったために、約3.5時間後に火災が発生したという。なお、人的被害および建物および生産設備への被害はなかった。

同社では再発防止に向け、天井基材が異常高温化しないよう、設備トラブル時に、ヒーターを遮断する制御に変更するとともに、異常処置時の製品(天井基材)廃却時は、十分な冷却を確認する上で、水かけ処理後に廃棄物置き場に移動させるよう作業標準を変更。生産ラインの稼働と品質の再確認を行い、5月7日の1直目より、稼働を再開した。