総14階建ての巨大船での航海、ホテル並みの部屋での宿泊、フルコースディナー、ランチとスイーツのブッフェ、ルームサービスの朝食、青空のもとで広々プール、ステージショー、パーティー……。
これらすべて、4万円台からの旅行代金で楽しめるのが、クルーズ船の旅。今回、晴海に寄港したイタリア船籍「コスタネオロマンチカ」の内部をチェック。約2時間ほどの“物件内覧”で感じたのは、「いますぐにでもチェックインして、家族で行きたい!」だ。
まず、ぜいたくでゴージャスで非日常な時間が過ごせるクルーズ船に、「もはやスペックは関係ない」とも思うけど、あえて記しておくと、コスタネオロマンチカの諸元はこうだ。
---全長220メートル、全幅30.8メートル、総トン数5万7150トン、総14階建て、就航年は1993年、2012年に全面改装、最大乗客定員数1800人、乗組員数622人、客室数789室、巡航速度18.5ノット---
◆海の上の豪華ホテルと非日常の時間
フロア分けは、4〜7階が客室、5階に中央ロビー、8階がメインレストラン・ピッツェリア・カジノ・ワイン&チーズバー・ジム・カードルーム、9階がキャバレー・ディスコ・ショッピングモール・コーヒー&チョコレートバー・スパ、10階がブッフェレストラン・客室、11階が屋外プール・インターネットポイント・客室、12階がジョギングトラック・デッキ・客室、14階が客室といった構成。
上層階の客室に、7泊8日クルーズで50万円を超えるほどのバルコニー付きスイート室を構える。客室クラスは、上からグランドスイートデラックス(定員4人)、パノラマスイート(4)、バルコニープレミアム(2〜4)、海側プレミアム(2〜4)、内側クラシック(2〜4)など、13クラスで分けられている。
前述のとおり、船内で過ごすほぼすべてのものが、旅行代金に含まれているから、船内で現金精算する機会はほとんどない。
また、スパやボディマッサージ、ヘアサロン、フィットネス、石窯ピッツァ、高級ステーキハウス、キャバレー、カジノなどの有料サービスは、米ドルで精算。ちなみに、石窯ピッツァは1枚7ドルからだから、「国内の地上よりも高い」という感じはない。
米ドルでの現金決済もできるけど、事前にクレジットカードを客室カードに登録しておけば、そのカードですべてが決済できる、キャッシュレスで過ごせる。
◆釜山を寄港するクルーズは4万円台から
海の上のぜいたくな時間、コスタネオロマンチカの2019年日本発着クルーズスケジュールは、4〜11月の8か月間で設定。国内の名所のほか、韓国の釜山や済州島、ロシアのウラジオストク、台湾の基隆などを寄港するコースがある。
旅行代金は4万円台から50万円台まで。料金表示はすべてひとりあたりの金額。客室クラスやコースなどで異なる。たとえば、8月31日金沢発「お気軽日本海ショートクルーズと釜山」は4万円台からある。
今回、船内を案内してくれたのは、コスタクルーズ日本支社の水谷祐輔マネージャーと、クルーズプラネット(H.I.Sグループ)の高橋賢さん。
「クルーズの旅は、日本ではまだまだ定着していない。船の上で優雅にのんびり過ごすという楽しみかたが、まだ浸透していない」と話すのは、水谷マネージャー。
「日本の客層は、ほとんどがシニア。若い人たちにも、クルーズの旅の魅力をもっともっと発信していきたい。最近はファミリーでの参加も増えている。13歳未満の子どもは、大人2名の同室という条件で、2名まで無料という点も支持されている」
実際に乗船してみて、身近に感じた豪華客船の旅だった。(取材日:4月28日)
豪華客船の旅は意外と身近!? クルーズ船コスタネオロマンチカの非日常
2018年05月03日(木) 15時00分