ZFの自動運転フォークリフト

ZFは4月23日、ドイツで開幕した「ハノーバ・メッセ」において、フォークリフト向けの高度な自動運転システムを発表した。

このフォークリフト向けシステムは、「ZFイノベーション・フォークリフト」と命名。高度な自動運転技術を搭載し、電動化および完全にネットワーク化されたフォークリフトとなる。

ZFイノベーション・フォークリフトでは、周囲の環境を認識するカメラとレーダーシステムを装備。システムが得たデータは、人工知能(AI)ソフトウェアをベースとしたZF「ProAI」中央コンピュータによって分析される。

そして、フォークリフトに搭載されたZFの電動リアアクスルステアリングや駆動システムを、自動でコントロール。自動運転で出庫し、荷物を運搬した後で、戻ってくる。目で見て、思考し、行動するフォークリフトとした。

また、このフォークリフトには、ZFの最新センサーを採用。ZF ProAI中央コンピュータで分析されたデータは、フォークリフトに障害物の前で停止し、回避して再び動くように指示。ディープラーニング・アルゴリズムが、さまざまな潜在的シナリオを高速で予測し、最適な行動を可能にするという。

さらに、このフォークリフトは、デジタル化された生産ネットワークで作動。管理システム、インフラストラクチャー、他の車両と通信する。クラウドベースのフリート管理により、個々のフォークリフトのデータを効率的に管理し分析。システムでは例えば、すべてのフォークリフトのバッテリー残量を考慮し、充電をスケジュールすることが可能、としている。

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