プジョー308

ACEA(欧州自動車工業会)は4月18日、2018年第1四半期(1〜3月)の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は428万2134台。前年同期比は0.6%増と微増ながら、前年実績を上回った。

5大主要国では、ドイツが87万8611台を販売し、前年同期比は4%増。フランスも前年同期比2.9%増の55万6842台と増加した。イタリアは、前年同期比1.5%減の57万4130台と後退。スペインは10.5%増の34万0311台と、2桁増を達成する。

一方、英国は71万8489台にとどまり、前年同期比は12.4%減と、2桁のマイナス。EUからの離脱の決定が、消費者の購買意欲に影響を与えている。

主要7社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同期比5.1%増の101万3982台。このうち、VWブランドが4.3%増の46万4678台と回復。アウディブランドは、3.4%減の21万2347台にとどまった。セアトブランドは15.1%増の11万8423台。シュコダブランドは11.7%増の19万7048台と、ともに2桁の伸び率。

2位はPSAグループ。第1四半期実績は、前年同期比65.8%増の69万7468台と、オペル加入の効果で大幅な増加。その内訳は、プジョーが9.4%増の26万9788台。シトロエンが3.6%増の16万6368台。オペルはプジョーに次ぐ24万9756台を売り上げる。

ルノーグループは3位。その販売台数は41万7534台で、前年同期比は2.8%増。低価格のダチアブランドは、16.3%増の12万9257台と、引き続き増加。主力のルノーブランドは、2.3%減の28万7014台と、前年実績を割り込む。

4位はフォードモーター。第1四半期は29万5877台を販売。前年同期比は15.5%減と、2桁の減少となった。

5位はFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は29万0250台で、前年同期比は4.3%のマイナス。ブランド別では、アルファロメオが15.6%増の2万4840台。ランチア(クライスラーを含む)は36.3%減の1万3726台と、大幅なマイナス。主力のフィアットブランドは、9.6%減の20万7859台と後退した。ジープブランドは、52.6%増の4万1427台と、引き続き伸びる。

BMWグループ(MINIを含む)は6位。第1四半期は、26万7101台を販売。前年同期比は1.5%減と後退した。BMWブランドは2.8%減の21万3051台。MINIブランドは4%増の5万4050台とプラスを保つ。

7位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は25万2065台で、前年同期比は0.1%増。ブランド別では、メルセデスベンツが0.9%増の22万8358台。スマートは7.1%減の2万3707台と落ち込む。

2017年の欧州の新車販売台数は1563万1687台。前年比は3.3%増と、4年連続で前年実績を上回っている。

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