市販モデルの発表が待たれるトヨタ『スープラ』が、ドイツ・ニュルブルクリンクに出現した。今回はついにレスポンスの兄弟サイト「Spyder7」のカメラが、コックピットを激写することに成功した。
2002年に生産を終了した「スープラ」の名を受け継ぐスポーツクーペとしてトヨタは、BMWとの共同開発を進めている。3月に開催されたジュネーブモーターショーでは「GRスープラ・レーシングコンセプト」を公開したが、市販モデルのスペックや発表時期については触れられていない。しかし、欧州での開発テスト風景は度々目撃されており、ヴェールに包まれていたディティールが徐々に見えてきている。
室内の様子は以前にもスクープしたが、当時はまだ兄弟車であるBMW『Z4』のパーツが多く使用されていたため、スープラ独自の意匠を確認することはできなかった。
しかし今回は、BMWとは明らかに違うスープラ専用と思われるパーツがちらほらと確認できる。黒い布で隠されている部分も多いが、これが生産モデルのコックピットということだろうか。いっぽうで、ダッシュボードやセンターコンソールのデザインなどにZ4との共通性も感じとることができる。
革巻きステアリングホイールには、パドルシフトも確認出来る。現段階では、MT(マニュアルトランスミッション)は設定されず、DCT(デュアルトランスミッション)のみの設定が有力だ。
またインフォテイメントシステムのディスプレイは、インパネの中央上部から突き出したような形となりそうだ。
パワーユニットは、デュアルクラッチ・トランスミッションと組み合わされる2バージョンの2リットル直列4気筒エンジン、トップモデルには3リットル直列6気筒オーバーブースト付きターボエンジンをラインアップ。最高出力は、下から200ps、250ps、そして340psが予想されている。トップモデルの直6は最大トルク450Nm、0-100km/h加速3.9秒のパフォーマンスが予想される。またハードコアモデル、「GR」に搭載される3リットル直列6気筒エンジンは、最高出力400ps以上となることが噂されている。
予想されるボディサイズは、全長4380mm×全幅1860mm×全高1290mm、ホイールベースは2485mmで車重は1496kg。これは先代モデルと比べ全長が140mm短縮されコンパクトになっていることを示している。スポーツカーとして理想的な50:50の重量配分を持ち、2シーターのレイアウトも確実視されている。
未だ確定情報のない発表/発売時期だが、最新情報によると2019年以降となる可能性が高いという。公式写真が先行公開される可能性はあるが、ワールドプレミアとしては、2019年以降のモーターショーとなりそうだ。
トヨタ スープラ 新型、運転席をスクープ!「パドルシフト」の存在を確認
2018年04月13日(金) 08時00分
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