スマホアプリでEVを遠隔操作…ボッシュの自動駐車をドイツの大学が導入へ

ボッシュは4月11日、同社が開発した自動バレーパーキングが、ドイツに2018年内に建設されるアーヘン工科大学の新キャンパスの駐車場に導入されることが決定した、と発表した。

ボッシュは、アーヘンを拠点とする自動車メーカー「e.GO」と合意。駐車場のインフラに関する技術面をボッシュが受け持ち、自動バレーパーキングサービスで使用される車両についてはe.GOが受け持つ。プロジェクトの第1段階では、自動バレーパーキングにe.GOのEV、『Life』を最大12台導入する。

自動バレーパーキングでは、ドライバーは駐車場入り口に設けられた降車スペースで降りるだけ。降車したら、スマートフォンアプリを使って、駐車場内の空き駐車スペースに駐車するよう車両に指示する。乗車時にも同様に、乗車スペースに来るよう車両に指示を出す。この間、ドライバーは車両の動きを監視する必要はない。

ドライバーは、自動運転で車両が駐車スペースまで移動している最中に、駐車場を離れることも可能。これは、インテリジェントなインフラシステムのおかげ。駐車場内に設置されたボッシュのセンサーが、ドライバーに代わって駐車スペースまでの経路や周囲の状況を監視し、車両の誘導に必要な情報を提供する役目を果たす。

そして、車両側に組み込まれたテクノロジーで、インフラからの指示を安全な運転操作に変換。進路上に障害物や人が検知された場合は、適切なタイミングで停車させる、としている。

ボッシュの自動バレーパーキングに導入されるe.GOのEV、Life