自宅前の国道を徒歩で横断していた高齢男性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は病院への搬送後に容態を急変させて死亡している。

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1日午後8時30分ごろ、山形県白鷹町内の国道287号で、徒歩で道路を横断していた高齢男性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡しており、警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

山形県警・長井署によると、現場は白鷹町荒砥付近で片側1車線の直線区間。近くには横断歩道や信号機の設置された交差点もある。90歳の男性は交差点から約15m離れた自宅前を徒歩で横断していたところ、左方向から交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は全身を強打。近くの病院へ収容された際には意識もあったが、その後に容態を急変させて事故から約11時間後に死亡した。クルマを運転していた寒河江市内に在住する50歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は夜間の見通しが悪い区間。警察の聴取に対して運転者の男性は「前をよく見ていなくて気づくのが遅れた。急ハンドルを切ったが、間に合わずにぶつかった」などと供述しているようだ。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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死亡した男性はゴミ出しのために道路を横断していたとみられる。横断歩道や信号機の設置された交差点からはわずかにしか離れていなかったが、ゴミ出しのような日常的な作業が目的の横断であるならば、「交差点へ遠回りする」という発想自体が無かったのかもしれない。