トンネル内の走行車線で停車していた大型トレーラーに対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突する事故が起きた。トレーラーは何らかのトラブルを起こして停車していたとみられ、車外で点検していた運転者が死亡している。

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29日午前4時20分ごろ、茨城県日立市内の常磐自動車道下り線で、トンネル内の本線上に停車していた大型トレーラーに対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突する事故が起きた。この事故で双方の運転者が死傷している。

茨城県警・高速隊によると、現場は日立市諏訪町付近で片側2車線の直線区間。大型トレーラーは成沢第2トンネル(全長310m)内の第1車線で停車していたところ、後ろから進行してきた大型トラックに追突された。

この事故でトレーラーは前方に押し出され、車外に出ていた運転者の男性は全身を強打。近くの病院へ収容されたが、まもなく死亡した。後の調べで千葉県我孫子市内に在住する38歳の男性と判明している。追突したトラックを運転していた男性も足を骨折するなどの重傷を負っているという。

事故を起こしたトレーラーは何らかのトラブルを起こして停車していたとみられ、死亡した男性は車外で点検を行っていたようだ。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場のトンネルは連続する二つが合わさった状態で運用されており、二つのトンネルを合計した場合は全長880mとなる。照明があって見通しも良いとされているが、「本線に止まっている」という認識を持っていなければ後続車の回避は難しいかもしれない。