夜間の見通しが悪い区間で、路上に倒れていたとみられる高齢女性がクルマにひき逃げされる事故が起きた。女性は現場で死亡が確認されており、警察では事故に関与したトラック運転者を逮捕。事件について調べを進めている。

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22日午前4時55分ごろ、茨城県つくば市内の県道で路上に倒れていた高齢女性がクルマにひき逃げされる事件が起きた。女性は現場で死亡を確認。警察では目撃情報などからトラック運転者の男を逮捕している。

茨城県警・つくば北署によると、現場はつくば市大形付近で片側1車線の緩やかなカーブ。現場を通りかかった人が「路上に人が倒れているようだ」と警察に通報。これを受けて現場へ急行した同署員が大型車にはねられたものとみられる損傷の激しい遺体を発見した。後の調べで、死亡していたのは同日に家族から行方不明の届け出がなされていた、かすみがうら市内に在住する78歳の女性と判明している。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃証言や現場近くに設置されていた防犯カメラ映像などから事故が起きた時間帯に現場を通行していた車両を特定し、鉾田市内に在住する68歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「何かにぶつかった気はしたが、人だとは思わなかった」などと供述し、ひき逃げについては否認しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は街灯が設置されておらず、夜間の見通しが非常に悪い区間。死亡した女性は認知症による徘徊によって現場へ到達したものとみられるが、足取りについてはまったくわかっておらず、警察ではこれについての特定も進めている。