辞任する川崎博也神戸製鋼所社長《撮影 中島みなみ》

品質データの改ざん問題を抱える神戸製鋼所は、新しい経営体制を発表した。20日の取締役会で決定した。

同社はすでに川崎博也会長兼社長が4月1日付けで引責辞任し、山口貢氏が社長に就任することを公表している。

川崎氏と、品質データを改ざんが発覚したアルミ・銅事業部門を統括していた金子明副社長、品質部門を統括していた梅原尚人副社長の3人は6月下旬の定時株主総会で取締役を退任し、新設するポストである特別顧問に就任する。

同社は社長・会長出身者が退任後、相談役に就いていたが、今回の問題を機に、報酬のある相談役制度を廃止した。特別顧問の報酬は指名・報酬委員会が決める。会長ポストも置かないことを決めている。

また、社外取締役を6人に増やすことも決めた。