「実はこれ。簡単にそうに見えて、やるほうは気が気じゃないですよ」。ヤマハブースの担当者が話すその先に見えたのは『軽さ体感コーナー』だった。
16日から開催中の大阪モーターサイクルショー会場、各社が趣向を凝らす中、仕切りポールの中に2台のオートバイが置いてあるだけ。どちらかといえば地味な展示だが、とりわけ新しいバイクの購入を検討するライダーに好評なコーナーだ。
「ヤマハのバイクは軽さにこだわっている。これを感じてもらうために、この体感コーナーを数年前から続けている」。前述の担当者は、このコーナーがヤマハブースの大きな特徴の1つになっていると話す。
その理由は、身体にかかる車両重量を感じることができることだ。モーターサイクルショーの展示は、シートにまたがることができる車両も多い。自分に合うかどうかを確かめるためで、それがモーターサイクルショーの魅力でもある。しかし、そのほとんどは転倒事故を防ぐために前輪がしっかり固定されている。倒れないから安心してまたがることができるが、身体にかかる車両重量は体感できない。
「このコーナーの車両は、そうした固定を一切していない。まったくタイヤがフリーの状態。お客様が前後に少し車両を動かしたり、傾けたりすることができて、ハンドルから伝わる軽さを実感することができる」
すべての展示車両がそうなればいいのだが、出展者からすれば、発売前の貴重な車両が転倒するのではないかと気が気ではない。
そんな危うさの中で、ヤマハがあえてえりすぐったのは、4月10日発売の『MT-07』(排気量688cc)と今年1月に発売されたばかりの『YZR-R25』(同249cc)の2台だ。MT-07はのビッグバイクのエントリーモデルとしてマイナーチェンジを果たした。YZR-R25はフルカウルスポーツモデルでありながら街乗りもこなす。いずれも扱いやすい軽さにこだわったモデルで、いかにそのこだわりを伝えたがっているかがわかる。
このコーナーに限らず、モーターサイクルショーのヤマハブースの展示は「ライダーが乗る」展示にこだわっていて、そこがモーターショーの「見る」展示とは一線を画す。
ほとんどの車両には、使うシーンに合わせたウエアやアクセサリーやバッグなどが、いっしょに展示されている。バイクといっしょにこんな生活ができるという提案があるのが特徴だ。
この展示形式は大坂モーターショー2018だけでなく、23日から始まる東京モーターショー2018でも共通。
軽さを感じて! ヤマハ ブースの歩き方…大阪モーターサイクルショー2018
2018年03月17日(土) 14時30分
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