GMが2019年から生産を開始する自動運転車、クルーズAVのインテリア

GMは3月15日、米国ミシガン州の2工場に総額1億ドル(約106億円)を投資し、2019年から自動運転車の生産を開始すると発表した。

GMが2019年から生産する自動運転車が、『クルーズAV』。同車は、量産化に向けて準備が整った初めての自動運転車。最初からドライバーなしで安全に走行できる完全な自動運転車として開発される。そのため、ステアリングホイール、アクセル、ブレーキペダルに加え、手動操作用のスイッチ類も装備されていない。

GMが目指すのは、自動車による衝突事故のない世界、EVの普及による排出ガスの減少、渋滞のない道路、そして年齢、ライフステージ、身体的な能力を気にせず、好きな場所へ自由に行ける安心感。GMの自動運転車は、衝突事故の主な原因の94%を占めるドライバーの人為的なミスを排除し、負傷事故や死亡事故の低減につなげることを目指す。

この自動運転の実用化に一丸となって取り組むには、システムの安全性に関して、シリコンバレーが培ってきたソフトウェアの知識や技術と、世界中に広がるGMチームやデトロイトが誇る製造技術を融合させる必要がある。GMは安全性を中心に据え、次なるステップに向けた準備を進めている。

今回GMは、米国ミシガン州の2工場に総額1億ドルを投資し、2019年から自動運転車の生産を開始すると発表。2工場とは、最終組み立てを行うオリオン・タウンシップ工場と、ルーフモジュールを生産するブラウンズタウン工場。両工場では製造ラインを改修し、2019年からの自動運転車の生産に備える、としている。