男子中学生が軽トラックを無免許で運転中に縁石へ接触する事故を起こした。この弾みで荷台部分に乗っていた1人が車外に投げ出され、全身強打で死亡している。

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6日午前4時10分ごろ、鳥取県鳥取市内の国道53号を走行していた軽トラックが縁石に衝突。その弾みで荷台部分に同乗していた14歳の男子中学生が路上に投げ出されて死亡した。運転していたのは別の男子中学生とみられている。

鳥取県警・鳥取署によると、現場は鳥取市叶付近で片側2車線の直線区間。軽トラックは走行中に路外へ逸脱して縁石に接触。その弾みで荷台部分に乗車していた14歳の男子中学生が路上へ投げ出される状態となった。

中学生は近くの病院へ収容されたが、全身強打でまもなく死亡。運転していた同市内に在住する14歳の少年と、助手席に同乗していた15歳の少年も打撲などの軽傷を負っているが、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)や道路交通法違反(無免許運転)容疑で事情を聞いている。

現場は見通しの良い区間。軽トラックは右側の前後輪のホイールが損傷してタイヤもパンクしていることや、車体に歪みが生じていることなどから、速度を維持した状態で中央分離帯の縁石に衝突した可能性が高いとみられている。警察では2人の少年を追及し、車両の入手ルートを含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は昼夜を通して交通量の多い区間であり、軽トラックは事故後すぐに発見されていた。盗難するか、あるいは親族の有するクルマを無断で乗り回していたものとみられるが、深夜のお遊びが重大な事故に発展してしまった。