ホームセンターの敷地内駐車場で、高齢者の運転するクルマが約80mに渡って暴走した。ペダル踏み間違えが主因とみられ、暴走の最中にはねられた客2人が重軽傷を負っている。

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2月28日午前10時25分ごろ、茨城県守谷市内にあるホームセンターの敷地内駐車場で軽ワゴン車が暴走。場内に設置されていた飲料の自動販売機などに衝突する事故が起きた。暴走中のクルマにはねられた客2人が重軽傷を負っている。

茨城県警・取手署によると、現場は守谷市松ケ丘3丁目付近にあるホームセンターの敷地内駐車場。場内に進入してきた軽ワゴン車は急加速して暴走を開始。場内走路付近で女性客2人を次々にはね、約80m先に設置されていた飲料の自動販売機に衝突して停止した。

この事故でクルマにはねられた68歳の女性が頭部強打などで重体。41歳の女性も打撲などの軽傷を負った。クルマを運転していたつくばみらい市内に在住する80歳の女にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

クルマは駐車場内に進入してすぐに暴走を開始したとみられており、警察の聴取に対して女は「アクセルとブレーキを踏み間違えたかもしれない」などと供述しているようだ。警察ではペダル踏み間違えに至った経緯などを詳しく調べている。

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高齢者によるペダル踏み間違えの事故も後を絶たないが、今回の事故では暴走中のクルマに歩行者2人がはねられた。駐車場内では道路よりも通行量が少ないために油断しがちなのだが、ペダル踏み間違え事故の大半は駐車場内で発生している。このため、場内歩行には道路以上に周囲の動向に気を使うことが必要となってくる。