メルセデスベンツ『Vクラス』改良モデルのプロトタイプを、豪雪のスカンジナビアで初めてカメラが捉えた。フェイスリフトで豪華装備の国産高級ミニバンにどこまで迫れるか注目だ。
日本と欧州では、ミニバンへの意識が異なる。日本では近年、トヨタ『アルファード/ヴェルファイア』をを筆頭に、大型高級車的な捉え方をされるモデルも存在するが、欧州では未だ商用車的な見方をされている部分が大きい。そのため、日本の高級ミニバンの豪華なおもてなし装備と比較するとどうしても劣ってしまう。これはVクラスも同じだ。しかし、中国やアジアでの需要の高まりもあり、その意識は変わりつつあるようだ。
改良モデルで修正されるエクステリアは、ヘッドライトのグラフィック、バンパーのエアインテーク形状、そしてこの初期プロトタイプではまだ着手されていないが、テールライトやリアバンパーもリフレッシュされるはずだ。さらにフロントの偽装ネット越しには、存在感を増した大判スリーポインテッド・スターのロゴが透けて見える。
ハイライトは何といってもインテリアだ。先日初公開された『Aクラス』にも採用される、「MBUX」スマートマルチメディアシステムの搭載が濃厚だ。ダッシュマウントされた2つのディスプレイのタッチスクリーンは、iPhoneのように滑らかな反応を見せ、主画面からはドライバーの好みを記憶した多数のコマンドを呼び出すことが可能となっている。この「MBUX」は、市販モデルとしてはVクラスでメルセデスベンツの初めて採用される可能性がある。トリム類の見直しもされ、一気に日本の高級ミニバンと同レベルの豪華装備…とはならないまでも、今後徐々に近づいて行くはずだ。
パワートレインは、160psを発揮する「220d」、187psを発揮する「250d」がキャリオーバーされる見込みで、燃費向上がなされる可能性もあるという。
ワールドプレミアは、2018年秋が有力だ。
目指せアルファード!? メルセデス Vクラス 新型に初の「MBUX」搭載へ
2018年02月25日(日) 08時00分
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