製品イメージ(キャパシタ単体)

ジェイテクトは、2月28日から3月2日に東京ビックサイトで開催される「第9回[国際]二次電池展〜バッテリージャパン〜」に初出展し、昨秋発表した高耐熱リチウムイオンキャパシタなどを展示する。

ジェイテクトは、2017年9月にBR蓄電デバイス事業室を新設し、蓄電デバイスの1種である「リチウムイオンキャパシタ」の開発を推進。2019年の量産化を目指し、自動車業界だけでなく、工作機械、建設機械、鉄道、発電装置、交通インフラなど様々な領域での拡販を進めていく計画だ。

同社ブースでは、高温環境にも適合する車載向けリチウムイオンキャパシタを出展する。キャパシタは一度に高いエネルギーを放出する瞬発力が特徴だが、リチウムイオン二次電池同様、課題は耐熱性。自動車に搭載するために要求される環境動作温度範囲はエンジンルーム内で−40度から125度、車室内で−40度から85度となる。この条件に対し、ジェイテクト製リチウムイオンキャパシタは独自の特許技術により車室内での使用要求に適合するほか、動作時の上限電圧を制限することで105度の高温環境での使用にも対応する。

そのほかジェイテクトは電動パワーステアリング(EPS)補助電源システムを出展。燃費規制の拡大や高度運転支援・自動運転の普及・拡大を受けて、省エネ・自動運転化に貢献するEPSの適用範囲の拡大が求められているが、大型車両へのEPS搭載には12Vの車両電源では出力が不足する。EPS補助電源システムでは、キャパシタと充放電コントローラーを従前のEPSに付加。車両電源の12Vに対しキャパシタ2直列からの6Vの電圧を付加し18Vの高出力化を実現し、EPSの適用範囲の拡大に貢献する。

製品イメージ(充放電システム) EPSの補助電源イメージ ブースイメージ