Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》

今シーズンからSUPER GT(GT300クラス)に参戦するModulo Drago CORSEが、2月15日に厚木にあるファクトリーで参戦マシン「Modulo KENWOOD NSX GT3」のカラーリングを公開した。

当日のお披露目会には、カラーリングやホイール部分の担当者も出席し、このマシンに関する開発エピソードなども披露。これまでのModuloのイメージとは異なり、マットブラックを基調にした経緯なども明らかにされた。

今回のカラーリングを担当したホンダアクセス商品企画部の南波大輔氏は、このように説明した。

「ホンダのイメージでいうと、白がベースに赤いホンダのマークだと思いますし、2016シーズンの車両(GT500クラスのドラゴモデューロホンダレーシング)も白ベースに赤というイメージでしたが、今回はイメージをガラッと変えたいなと思いました。

これまではドラゴモデューロとして(GT500に)参戦していましたが、今回は新しいチームとして発足するということで、『今までとは違うぞ』というのをアピールするために今回のデザインにしています」。

また、オレンジにも見えるほど明るい蛍光レッドのラインを使用しているのも特徴。これについては、黒をベースにしていることもあり、より“映える”ような色にしたとのこと。色だけでなくラインの入れ方にも、こだわりがあるという。

「2016年の時のカラーリングでも“明るめの赤”を選んだつもりだったのですが、実際に走っているのを見るとちょっと暗く見えるという部分がありました。今回はボディ色が黒なので、普通の赤を使ってしまうと茶色く見えてしまったりするので、(今回は)蛍光のレッドを採用して、より映えて見えるようにしています。

また、こだわったのは赤いラインの入れ方ですね。クルマの形が見えるようにというのが全体のコンセプトしてありました。他のクルマにも全体に柄を入れたりとかというのが多いと思いますが、それとは違ってNSX GT3の形がはっきり見えて、形の特徴が捉えられるように心がけました。なので、フロントのエアインテークの周りにラインを入れたりとか、黒ベースの中でも(マシンの)形がわかるようなデザインにしました」。

さらに「ホンダは白ベースに赤と黒のデザインが主流ですが、今回は逆に黒をベースに赤と白にすることによって、“チームホンダ”という根っこの部分は同じということを表現できればと思い、このようなデザインになりました」と語った。

今回は照明のあるガレージ内でのマシン公開だったが、これがサーキットなどの屋外に出ると、また黒や赤の見え方が変わるだろう。実際に走行しているシーンは、ファンにどのように映るのか。4月のシーズン開幕戦が楽しみだ。

Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》 Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》 Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》 Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》 Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》 Modulo KENWOOD NSX GT3《撮影 吉田知弘》