フェラーリは2月19日、新型2+2シーター・カブリオレクーペのフェラーリ『ポルトフィーノ』を都内で日本初公開した。価格は2530万円からとなっている。
フェラーリの極東・中東エリア統括CEOを務めるディーター・クネヒテル氏は「このクルマが目指したのは一切の妥協をしないということだった」とした上で、「比類ないパフォーマンスと極上の居住性との両立。それに加えドライビングエモーションまで実現したクルマは、現在の市場には存在しなかった。この目標を達成するために私たちは、すべてを刷新し、このクルマを一から造り直す必要があった」と強調した。
またクネヒテル氏は「ポルトフィーノで実現したことのひとつは、2つのボディタイプを1台で実現するモデルであるということ」とも紹介。
2つのボディタイプとは「流線型をさらに追求したシルエットを持つリトラクタブルハードトップを備えたファストバック・クーペ、もうひとつはエレガントなスパイダーであるということ」とし、「ポルトフィーノは最もパワフルなコンバーチブルとしてリトラクタブルハードトップ、広いトランク、そしてちょっとしたドライブにも対応するゆとりのコックピット・スペース、それに加えて2人乗りのリアシート、これらの利点を同時に提供しているモデルとなっている」と解説した。
ポルトフィーノはV型8気筒3855ccターボエンジンを搭載し、「このクルマに合うよう完全に再設計されている」という。その結果、最高出力600馬力、最大トルク760Nmを発揮するほか、「ゼロターボラグ、そしてわずか1秒未満の瞬時のスロットルレスポンス」も実現している。
さらにクネヒテル氏は「達成に困難を極めたものがある。それは大幅な軽量化」とも明かし、そのため「それぞれひとつひとつのディテールを見直し、『カリフォルニアT』に比べて80kgの重量削減を図った。全く新しいアルミ製シャシーを採用し、これは軽量化だけでなく、ねじり剛性も向上している。その結果、シャープでソリッドなドライブフィーリングを楽しむことができる」とした。
このほか「ドライビングエモーションを高めるために電子制御システムにも多くの手が加えられた」とも披露。具体的には「フェラーリGTモデルで初めて導入した電動パワーステアリングと、第3世代電子ディファレンシャルのE-Diff3との統合によって、安定性を損なうことなくステアリングレシオを7%減らし、操舵の応答時間も削減した」とのことだ。
その上でクネヒテル氏は「ポルトフィーノは一切妥協の無いクルマ。パフォーマンスと快適性を組み合わせて実現した」と締めくくった。
フェラーリ ポルトフィーノ 日本発表…「一切妥協の無い」2+2カブリオレクーペ
2018年02月19日(月) 16時39分
関連ニュース
- 世界限定1台、NOVITECがフェラーリ『812GTS』特別仕様車を発表 (04月10日 15時00分)
- V12エンジンは電動化せず! フェラーリの新フラッグシップ、オーラ溢れるプロトタイプを激写 (04月02日 17時00分)
- ラジコン初心者でもエンジンカーは楽しめるのか? 大学生アルバイターが検証…フェラーリラジコン制作記 (03月24日 12時30分)
- 考え方を変える:フェラーリのオーナーになることは夢物語ではない (02月04日 07時30分)
- フェラーリ、海を連想させるティザー映像公開…35年ぶりに新型パワーボート発表か (01月24日 14時45分)