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横浜ゴムは2月19日、2017年12月期の連結決算を発表。売上高は前期比12.1%増の6680億4900万円、2期ぶりの増収で過去最高を記録した。

また原材料価格高騰などにより、ブリヂストン、住友ゴム、東洋ゴムが営業減益となる中、コスト削減や出荷価格改定、加えて2016年に買収したオランダのATG社の好調な業績などにより、営業利益は同22.7%増の519億3300万円で、3期ぶりの増益となった。経常利益は同35.2%増の528億8700万円で4期ぶりの増益、純利益は同87.5%増の352億1700万円、3期ぶりの増益となった。

主力のタイヤ事業では、新車用はアジアを中心に海外が好調で販売量、売上高ともに増加。国内外のプレミアムカー向けも順調だった。市販用も東南アジア、ロシアを中心に好調に推移し、国内でもスタッドレスタイヤ「アイスガード6」が好調に推移したほか、11月にはプレミアムコンフォートタイヤ「ADVAN dB V552」を発売するなど、高付加価値商品を中心に販売が好調で、販売量、売上高ともに前期を上回った。

MB(マルチプル・ビジネス)では、ホース配管や工業資材、ハマタイトは好調で売上高は前期を上回ったが、航空部品は民間航空機向けが低調で前期を下回った。またATG社は、農業機械用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤが新車用および市販用ともに販売が堅調で、想定どおりに推移した。

今期の業績予想(IFRS適用)は売上収益6700億円(前期比3.7%増)、営業利益600億円(同10.7%増)、当期利益400億円(同1.0%増)を計画している。