平昌五輪でトヨタの宇野選手「銀」、豊田社長「努力重ねた素晴らしい演技に感動」[新聞ウォッチ]

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年2月19日付

●平昌2018,小平「金」女子500、スピード女子初 (読売・1面)

●ディーゼル車人気再燃、17年販売10%増の15万6000台。排ガス不正印象薄らぐ(読売・4面)

●元特捜部長運転事故で1人死亡、東京、歩道沿い店に突入 (朝日・38面)

●脱デフレへの道、緩和の先見えず、増税・東京五輪後に不安、賃上げ効果は不透明 (日経・3面)


ひとくちコメント

やはり、触れないわけにはいかないだろう。日経を除く各紙の1面トップは連日の「金」の見出しである。フィギュアスケート男子のフリーで羽生結弦選手が達成した66年ぶりの五輪連覇の「金」に輝き、平昌冬季五輪での「感動」がやまない中、昨夜はスピードスケート女子500mでも小平奈緒選手が36秒94の五輪新記録で初優勝、「金」メダルを獲得した。

2月18日の一般紙朝刊は「羽生再び金」の1面トップのほか、スポーツ面でも「羽生伝説成、完璧4回転『自分に勝てた』」(読売),「困難だから僕は跳ぶ」(朝日)などと、羽生選手の華麗な演技の大きなカラー写真とともに、まるでスポーツ紙のような派手な見出しで伝えていた。

そして、きょうの各紙は「小平『金』夢結実」(産経)などと、金メダルに輝き日の丸を背にウイニングランの小平選手の、これも大きなカラー写真が紙面を飾っている。

そんな中、羽生選手の「金」で、やや取り扱いが地味ではあったが、フィギュアスケート男子フリーでの宇野昌磨選手の「銀」も健闘ぶりにも大きな感動を受けた。

「宇野不屈の舞、転倒なんの『五輪、特別じゃない』」(読売)、「宇野銀盤の求道者、貫いた『負けず嫌い』」(朝日)など報じている。

18日の社説でも、読売、毎日、産経、東京が「羽生金・宇野銀」を取り上げていたが、毎日は「心から快挙をたたえたい」とのタイトルで「若い2人がとてつもない金字塔を打ち立てた」と伝えた。東京も「幸せを運ぶ二つのメダル」として、宇野選手にも触れて「初めて名古屋のスケートリンクに立った時に当時12歳だった浅田真央選手から『スケートやりなよ』と声をかけられたことが『フィギュアスケートの教室に入ったきっかけだった』などのエピソードも披露している。

その宇野選手は、トヨタ自動車で「スポーツ強化・地域貢献室」に勤務。豊田章男社長も「すべてを力に変えて、『宇野くんらしさ』 を出し切った素晴らしい演技に感動。ずっと背中を追い続けてきた羽生選手と揃って登った表彰台。努力に努力を重ね、自分自身との闘いに勝ち抜いた人にしか見えない景色があったと思います」とコメントしている。