国道246号下り線で大井松田を過ぎ、裾野のバイパス区間が御殿場市街に入る前に、「道の駅ふじおやま」(静岡県小山町)はある。富士スピードウェイが近いのでこの付近はしばしば通るが、あまりなじみがない。
取材やイベントで富士スピードウェイを訪れるが、東京からは近いので途中の休憩なしで行ってしまうことが多い。ここに道の駅ふじおやまがあるのは知っていたが立ち寄る機会がなかった。
初めて立ち寄ってみてわかったのは、まず、景色がよいということ。富士山が見えるばかりか、振り返れば箱根の山々も。この景色だけでもドライブの途中のちょっと一休みにはよい。
店内で見つけてしまったのが「ハートのかまぼこ」である。これは神奈川県小田原市の蒲鉾メーカー「鈴廣」の商品で、ホームページを見るとバレンタインのシーズンに向けての季節商品なのだそうだ。これに関しては、道の駅ふじおやまに限った商品ではないようだが、地域のものや野菜果物の類、静岡の産品などがたくさん並ぶ。
レストランは3月まで工事のため、建物内で食事ができる場所がない。屋外にはストーブも置かれたテントが設置された仮設の軽食コーナーが営業している。ここで朝食をとることにした。
最近アジフライづいている筆者。ここでも大ぶりなアジフライに誘われた。さらに400円の豚汁は、ずいぶん豪儀な値段だと思ったが、聞けばかなり大きな丼くらいの量だという。それらと、わかめとゴマのおにぎりを注文した。
おにぎりはわかめの混ぜご飯で、強烈な個性は感じないが、もっちりしたご飯が素朴なおいしさだ。アジフライもカラッと揚げてある大きなもので、食べごたえ充分。おにぎりのおかずにぴったりだった。豚汁はとにかく具だくさん。豚肉やこんにゃくのほか根菜類がたくさん入る一品。満足度の高いものだった。
うれしいのはホットミルクが売られていること。まだまだホットミルクはうれしい季節。「地元の牛乳です。おいしいですよ」と店の人が勧めてくれた。コクがあって、ほのかに自然な甘みがうれしい一杯。
いつも前を素通りしていた道の駅だったが、なかなか興味深い内容が盛りだくさんだった。
バレンタインに「ハートのかまぼこ」はいかが?…いつも素通りしていた道の駅に 国道246号
2018年02月11日(日) 15時30分