昼夜を通して交通量の多い、複数の車線がある道路で横断歩道を渡っていた高齢男性が自走式の大型クレーン車にはねられて死亡した。歩行者側に信号看過の疑いがあるという。

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5日午前7時40分ごろ、兵庫県神戸市中央区内の市道で、徒歩で横断歩道を渡っていた高齢男性に対し、交差進行してきた自走式の大型クレーン車が衝突する事故が起きた。男性は死亡。警察はクレーン車の運転者を逮捕している。

兵庫県警・葺合署によると、現場は神戸市中央区南本町通付近で、右折レーンを含めて片側4車線の直線区間。交差点には横断歩道と信号機が設置されている。73歳の男性は徒歩で横断歩道を渡り始めた直後、右方向から交差進行してきた自走式の大型クレーン車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打でまもなく死亡。クレーン車を運転していた富山県高岡市内に在住する45歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)の現行犯で逮捕している。

現場は昼夜を通して交通量の多い区間。死亡した男性が赤信号を看過して車道に進出してきた疑いがあり、警察ではドライブレコーダー映像の分析を進めるなど、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故を起こしたクレーン車は新車で、石川県への回送中に事故を起こしていた。
死亡した男性は横断開始直後にはねられたとみられており、信号看過や信号残り(信号が変わる直前での横断開始)での横断を視野に捜査しているようだ。