Googleマップにも「白鳥スポット」としてマークされている山中湖畔に面した道路で中国からの観光客がクルマにはねられた。安全確認を怠り、飛び出したことが事故の原因とみられている。

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30日午後0時10分ごろ、山梨県山中湖村内の県道で、道路を横断していた外国人観光客の女性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。女性は重傷。警察は漫然横断が事故につながったものとみている。

山梨県警・富士吉田署によると、現場は山中湖村山中付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。中国籍を持つ44歳の女性は徒歩で道路を横断しようとしたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

女性は近くの病院へ収容されたが、骨盤などを骨折する重傷。クルマを運転していた道志村内に在住する70歳代の男性にケガはなく、警察では自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

現場は湖面に飛来する白鳥を間近で見ることのできる観光スポット。負傷した女性は観光客であり、周辺の宿泊施設を利用していたものとみられる。警察の聴取に対してクルマの運転者は「女性が飛び出してきた」と供述しており、警察では安全確認の怠りが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場の手前は緩やかなカーブとなっており、宿泊施設がある陸側からの見通しが若干悪かった。天気が良いと富士山をバックに白鳥の写真を撮ることができる名所でもあり、ここ最近は海外からの観光客で賑わいをみせていた。湖畔に集っていた白鳥に視線を奪われてしまったのかもしれないが、そこは通行の多い道路でもあった。