見通しの良い直線路のトンネル内で発生した正面衝突事故。一方の運転者は死亡し、もう一方のクルマは乗員すべてが負傷している。

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27日午後2時45分ごろ、岐阜県郡上市内の東海北陸自動車道で、対面通行となっているトンネル内を走行していた乗用車と軽乗用車が正面衝突する事故が起きた。この事故で軽乗用車の運転者が死亡。乗用車の4人も負傷している。

岐阜県警・高速隊によると、現場は郡上市白鳥町白鳥付近で片側1車線の対面通行区間。両車線は樹脂製ポールで区分されている。乗用車と軽乗用車は高鷲トンネル(全長1640m)を走行していたが、道路中央部で正面衝突した。

衝突によって双方のクルマが中破。軽乗用車を運転していた50歳代とみられる男性が胸部強打でまもなく死亡。乗用車を運転していた各務原市内に在住する40歳の女性と、同乗者3人が骨折や打撲などの重軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。

現場は見通しの良い直線区間。クルマは衝突の弾みで飛ばされ、それぞれの車線で留まっていた。警察ではいずれかの車両が対向側へ逸脱したものとみて、死亡した男性の身元特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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双方のクルマは道路中央部で衝突しており、どちらが逸脱したのかはわかっていない。事故当時の現場周辺は0度近くまで冷え込んでおり、路面凍結によるスリップについても視野に入れているようだ。