都心でも積雪20センチを超え、物損事故も増加した《撮影 中島みなみ》

東京都心で22日午前中から降り始めた雪は、午後に入って積雪を記録。18時台に10センチを超えるようになった。これに伴い事故が増えている。

警視庁統計で、22日16時30分〜18時00分までの90分で起きた交通事故は、人身事故22件、物損事故377件。18時から21時までの3時間で、人身事故10件、物損事故174件が新たに発生した。その後は交通量も減少しているためか、21時00分から24時00分までの3時間の新たな人身事故は6件、物損事故は94件だった。

事故原因はそれぞれの事故で検証を進めているため、降雪が原因で増加したかどうかは不明だ。人身事故に限定すれば、21日が88件だったため、突出して増加することはなかったといえる。

深夜にかけて都心の雪は緩やかになっているが、積雪や凍結による事故が心配される。警視庁交通規制課は、特別の注意を呼び掛けている。特に、注意が必要なのは坂道や立体交差道路の傾斜路だ。

「降雪により都内各所で通行止めなどの規制を実施している。夏用タイヤのクルマがスリップして立往生するなどして渋滞が発生し、クルマが停止できずに衝突する危険がある」

また、スタッドレスタイヤに交換ができない場合は、チェーンなど滑り止め対策をした上で、降雪時に対応した運転が必要だ。

「速度を落とすと共に、早めの安全確認を行うなど、より一層の安全運転を実施してほしい」