見通しの良い交差点で起きた右折車と直進車の衝突事故。直進側のクルマは衝突の弾みで路外に逸脱し、横断歩道を渡っていた自転車にも突っ込んだ。

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21日午前8時20分ごろ、埼玉県川口市内の市道で、交差点を右折していた軽乗用車と、対向していた乗用車が衝突する事故が起きた。乗用車は衝突の弾みで路外に逸脱して走行中の自転車とも衝突。自転車に乗っていた女子高校生が死亡している。

埼玉県警・川口署によると、現場は川口市柳崎5丁目付近で片側2車線の直線区間。交差点には横断歩道と信号機が設置されている。軽乗用車は交差点を右折しようとしていたが、直後に対向車線を直進してきた乗用車と衝突。乗用車は弾みで道路左側の路外に逸脱し、横断歩道を走行していた自転車にも衝突した。

この事故で自転車に乗っていたさいたま市浦和区内に在住する17歳の女子高校生が頭部などを強打。近くの病院へ収容されたが、まもなく死亡した。乗用車を運転していた蕨市内に在住する29歳の男性にケガはなかった。軽乗用車を運転していた川口市内に在住する37歳の女にもケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。高校生死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

現場は見通しの良い区間。警察では右折時の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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死亡した高校生は部活動に向かうため登校していた。強引な右折がその後に続く自転車との衝突事故を誘発とみられているのか、自転車に直接ぶつかった乗用車ではなく、右折していた軽乗用車の運転者が逮捕されたようだ。