オートモーティブワールド2018 ブラックベリーQNX ブース《撮影 小松哲也》

カナダのブラックベリー社は1月17日に開幕したオートモーティブワールド2018で、自動運転車やコネクティッドカー向けサイバーセキュリティソフト「Jarvis(ジャービス)」を日本初公開した。

ジャービスはもともとブラックベリー社の端末向け開発ツールとして活用してきたソフトを、自動車業界向けにリリースしたもので、1月15日にデトロイトモーターショー2018で発表されたばかりだが、早くも日本でも公開された格好。

ブラックベリーのQNX部門でシニアダイレクターを務めるグラント・コーヴィル氏は「ジャービスはバイナリコードをスキャニングするツールで、ソフトウェアの脆弱性を特定する。ソースコードではなくバイナリコードをスキャニングすることが特徴で、クラウドベースのツール」と紹介。

コーヴィル氏は「ジャガーアンドランドローバー社を始め複数の自動車メーカーですでにジャービスが活用されており、ジャガーアンドランドローバー社からはこれまで人間が30日かかけて行っていたセキュリティ評価をジャービスはわずか7分で完了したとの評価を得ている」と明かした。

さらに「ジャービスは自動車の開発に限らず輸送、医療など各種産業での自動化にも寄与できると考えているが、まずはニーズが最も高い車載向けを手始めにリリースし、他の産業にも順次広げていきたい」との見通しも示した。

またデトロイトモーターショーでの発表からわずか2日足らずのタイミングで日本初公開したことについてコーヴィル氏は「とくに日本はイノベ―ティブなマーケットであり、日本では自動運転でのターゲットのひとつに2020年を置いていると聞いているので、なるべく早くアナウンスしたかった」と述べ、日本市場に期待を寄せていた。

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