トヨタ自動車先進技術開発カンパニーの松尾芳明主査は1月17日に開幕したオートモーティブワールド2018での自動運転に関するセミナーに登壇し、段階的に自動化のレベルを上げていく方法と、一気に完全自動運転を目指す2つのアプローチで開発を進めていると述べた。
松尾主査はまず、トヨタが考えている自動運転開発のアプローチとして「ドライバーが関与しない完全自動運転を一気に目指す方法。もうひとつが人とクルマの協調、融合を考えて段階的に進める2つがある」と説明。
まず人とクルマの融合を進めるアプローチでは「段階的に自動化のレベルを上げていくことができることで、それぞれの段階において技術をより速く実用化して普及につなげることができるため、この方が少しでも死傷者低減に貢献できる」とのメリットを強調した。
一方の早い段階から完全自動運転を目指す方法に関しては「走行する地域やあるいは走行速度などに制約をつけることによって実現できる」とした上で、「自動運転車を活用した移動サービス、モビリティアザーサービスとして開発に取り組んでいきたい。CES 2018で(モビリティサービス専用電気自動車)『e-パレット コンセプト』を発表したが、今後もe-パレットを軸に開発を進めていくことになる」と明かした。
トヨタが考える自動運転開発のアプローチとは…オートモーティブワールド2018
2018年01月18日(木) 09時37分
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