ファルケンはブースと展示車両を青と緑のコーポレートカラーで統一。展示会では恒例のレッドブル・エアーレースの機体模型を展示、しかし今回はその展示は前面ではなく、片隅に置かれていた。
代わって前面にあったのが同社のタイヤを装着したBMW「M6 GT3」だ。今回、日本初展示となる車両で、2017年の「ニュルブルクリンク24時間レース」を完走し、総合8位を獲得したクルマである。
同レースは高低差300m、約170カ所のコーナーを持つ1周約25kmのコースで行われ、世界一過酷と言われる耐久レース。同社はそこに1999年から参加しており、ここで得たノウハウを商品にフィードバックしている。
そうして生まれたのが2月から発売予定の「AZENIS(アゼニス)FK510」シリーズだ。もちろん今回のオートサロンで同社一押しの目玉商品だ。「優れたウエット性能と高い高速操縦安定性能を実現した新しいタイヤで、欧州での認知が高まっています」と同社関係者は話す。
すでに欧米で先行販売をしており、ドイツで高い人気を誇る自動車専門誌『AUTO BILD』誌が実施したタイヤテストで総合2位を獲得したという。同社関係者によると、非対称パターンの採用や最新のプロファイルにより高い高速操縦安定性能を実現し、さらに排水性の高いパターンデザインや同社独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN(フォーディナノデザイン」で開発したシリカコンパウンドの採用により、優れた耐ハイドロプレーニング性能やウエットグリップ性能を実現したという。
同シリーズは「FK510」のほかに、「FK510 SUV」「FK510 RUNFLAT(ランフラット)」の3種類、計74サイズある。価格はオープン価格だが、“お求めになりやすい価格”になるそうだ。というのも、ブリヂストンやミシュランなどと同じ価格帯で勝負をしたらブランド力で負けてしまうからだ。
しかし、その性能については決して引けを取らないと同社関係者は自信を見せる。なにしろ総合2位を獲得しているわけで、日本での販売を期待している。先行販売をしている欧米では、非常に評判がいいそうだ。
同社ではこの「FK501」シリーズのほか、オフロード用タイヤ「WILD PEAK」も展示。すでに米国で販売しており、日本での販売も状況を見ながら検討していくそうだ。
ニュル24時間から生まれたファルケン アゼニスFK510 シリーズ…東京オートサロン2018でアピール
2018年01月17日(水) 19時30分
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