アウディジャパンの斎藤徹社長は1月11日、都内で会見し、最上級車種『A8』および『A7』、『A6』の全面改良モデルを2018年に相次いで発売するとともに、電気自動車(EV)2車種を2020年までに日本市場に導入する計画を明らかにした。
斎藤社長は「今年はA8、A7、A6の3つのモデルのフルモデルチェンジをする。アウディとしては、このセグメントでのシェアを伸ばすことが非常に大きな課題であり、チャレンジとなっている」と述べた。
このうちA8は「世界初のレベル3の自動運転を可能にしたモデル。自動車専用道路で時速60km以下の同一車線内の自動運転であるトラフィックジャムパイロットに特定した機能」を備えているのが特徴。
しかし、「これは技術認証と道路交通法の2つの法的環境が整備されることがあくまでも条件。日本でも法整備が進められているが、実際にいつ可能になるかというのはもう少し待つ必要がある」ことから、「2018年央の日本での導入時にはこれまで同様レベル2のシステムになる」とのことだ。
またA7に関して斎藤社長は「今年上半期には新型を発売する。新型の内装はA8と同じようにすべてブラックのタッチパネルを搭載するなどデザインのクオリティに徹底的にこだわった商品。V6モデルは48vのシステム、いわゆるマイルドハイブリッドを標準搭載する」と話した。
A6については「セダンとアヴァントの2つを今年の後半に導入する予定」とした。さらに「日本で先行するプレミアムブランドに比べて劣るブランド認知度を高めるために、もう一方のアウディスポーツの推進も大事」とし、「『RS4 アヴァント』を導入する」ことも披露した。
一方、電動化車両では「ドイツ本国でEVの第1弾である『e-トロン』が発売される。アウディ初のゼロエミッションのEVとなるが、本社からの案内では航続距離500km、停止から時速100kmまでの加速が4秒台ということで非常に高性能なSUVモデルとして登場する」と解説。
その上で「日本においては2020年までにe-トロンと、東京モーターショーで展示した『アウディ エレーヌ』の市販モデルである『e-トロン スポーツバック』の2台を導入する」との計画をと明かした。
また斎藤社長は2017年の日本メーカー製を除く輸入車販売台数が20年ぶりに30万台を上回ったことについて「商品の魅力がアップ、品揃えの拡大というのが、とくに価格帯でいうと下のゾーンで良くなっていることが非常に大きなところ」と分析した。
その一方でアウディの販売そのものは3年連続で前年を割り込んだことに関しては「前年をわずか下回ったが、この主な理由は一部モデルの供給不足、供給遅れが原因。いわゆるお客様からの受注台数でみると、前年を上回っている。とくに下半期は過去3年で最高の小売台数。2016年の前年との比較では12%小売台数は増加しているということで、直近になればなるほどアウディの販売はかなり強い調子で上向いている」と述べていた。
アウディ、A8 など全面改良3車種を2018年発売…2020年までにEV2車種も日本に投入
2018年01月11日(木) 19時23分
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