道路照明が設置されておらず、夜間の見通しが悪い区間で事故は起きた。横断している人の存在に気づくことが遅れ、そのまま衝突してしまった。

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4日午前5時35分ごろ、秋田県能代市内の国道101号で、徒歩で道路を横断していたとみられる男性が軽乗用車にはねられる事故が起きた。男性は死亡。警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

秋田県警・能代署によると、現場は能代市落合付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。同市内に在住する23歳の男性は徒歩で道路を横断していたとみられるが、車道上で交差進行してきた軽乗用車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡。クルマを運転していた八峰町内に在住する47歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は道路照明が無く、夜間の見通しが悪い区間。事故当時は雪が降っていて視界も悪くなっていた。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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昼間の見通しが良い区間は、夜間も「見通せる」という感覚のまま走行してしまいやすいのだが、運転席から見通せる範囲には限度がある。今回の事故を起こしたクルマはロービーム状態で走行していたというが、こうした場所ではハイビームを積極的に使用したい。