現場付近の路面は完全に凍結していたために滑りやすく、衝突後すぐにはひきずっていることに気づかなかったものとみられる。冬季の北海道や東北では多く発生するパターンの事故ではあるが、結果は重大なものとなる。

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21日午前9時50分ごろ、北海道当別町内の道道で、徒歩で横断歩道を渡っていた高齢女性に対し、交差進行してきた大型ダンプトラックが衝突する事故が起きた。女性は約300mに渡ってひきずられて死亡している。

北海道警・札幌北署によると、現場は当別町錦町付近で片側1車線の直線区間。交差点に横断歩道と信号機が設置されている。87歳の女性は徒歩で横断歩道を渡っていたところ、交差進行してきた大型ダンプトラックにはねられた。

女性はトラックの底部に挟みこまれる状態となり、約300mに渡ってひきずられて全身を強打。現場で死亡が確認された。トラックを運転していた札幌市北区内に在住する54歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)の現行犯で逮捕している。

事故当時、現場の路面は圧雪アイスバーン状態だった。逮捕された男は聴取に対して「何かに当たった音はしたが、人だとは思わなかった。走行に違和感を覚えて停止したら女性が倒れていた」などと供述しているようだ。警察では事故当時の信号表示状況を含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。