21日午前7時10分ごろ、千葉県野田市内の市道で、交差点を進行していた軽ワゴン車と乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で軽乗用車側の2人が死傷。警察は乗用車の運転者を逮捕している。

千葉県警・野田署によると、現場は野田市中里付近で車線区別のない幅員約4.5mの直線区間。交差点に信号機は設置されていない。軽ワゴン車と乗用車の双方が減速しないまま交差点へ進入。直後に出会い頭で衝突した。

衝突によって双方のクルマが中破。軽ワゴン車は左側面の損傷が大きく、後部座席に同乗していた12歳の女児が車外に投げ出され、頭部強打が原因でまもなく死亡。助手席に同乗していた10歳の男児も足などを打撲する軽傷。運転していた65歳の男性にケガはなかった。乗用車を運転していた同市内に在住する59歳の男にもケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを続けている。

現場は乗用車側に一時停止義務があった。死傷した児童2人は登校途中だったという。逮捕された男は聴取に対して「仕事に行くため急いでいた」などと供述しているようだ。警察では安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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信号の無い交差点での出会い頭衝突。死傷した児童2人は祖父が運転するクルマに乗って登校する途中だった。自宅に近い場所であっても、短距離の移動であっても事故は起きる。急いでいるときであっても注意は怠らないようにしたい。