WRC実戦に帰ってくるセバスチャン・ローブ。《写真提供 Red Bull》

20日、2004〜12年に9年連続で世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンとなったセバスチャン・ローブが、来季18年のWRCにシトロエンから3戦スポット出場することが発表された。

フランス出身、来年2月で44歳になるローブは、WRCでシトロエンのマシンを駆り歴代最多9度の個人タイトル獲得を果たした“スーパーレジェンド”。WRC通年参戦は12年が最後で、パートタイム参戦だった13年にWRCからは一度“引退”していた(ただし、その後もスポット参戦経験あり)。その頃からローブは活動の幅を広げ、パイクスピーク・ヒルクライムや世界ツーリングカー選手権(WTCC)、世界ラリークロス選手権、ダカールラリーなどに参戦してきている(18年1月のダカールラリーにもプジョーから出場する)。

今夏、古巣シトロエンのWRCマシンテストに参加し、“復帰”が話題になっていたローブだが、来季18年はWRC実戦に3戦、スポットで出場することが決まった。3月のメキシコ、4月のフランス(コルシカ)、10月のスペインに、WRC歴代最多78勝のローブは「シトロエンC3 WRC」をドライブして臨む。今季からトヨタがワークス参戦を再開、復帰初年度に2勝するなどしたことで注目度も上がっているWRC、そこにまた新たな焦点が加わった格好だ。

なお、今季はMスポーツ陣営のフォード「フィエスタWRC」で個人王座5連覇を果たしたセバスチャン・オジェは来季も同陣営に残ることが決まっている。“王者セバスチャン”同士の戦いにも注目が集まる。

WRC実戦に帰ってくるセバスチャン・ローブ。《写真提供 Red Bull》 シトロエンのWRカー「C3 WRC」(写真は2017年シーズン)。《写真提供 Red Bull》