ブリヂストンは12月15日、東京医科歯科大学生体材料工学研究所の川嶋健嗣教授と共同で、シニアの健康増進に貢献する歩行トレーニング装置の開発を開始したと発表した。
今回開発する歩行トレーニング装置は、ブリヂストンが開発している空気圧式ゴム人工筋肉と、川嶋教授が開発しているシステム制御技術を活用。ユーザーの体に装着した人工筋肉で歩行動作をアシスト、あるいは負荷を与える内骨格型のトレーニング装置となる。
空気圧式ゴム人工筋肉は、マッキベン型と呼ばれるタイプのもので、ゴムチューブとその周りの繊維を筒状に組み上げた補強層で構成。ゴムチューブの中の空気を加減圧することにより伸縮し、筋肉のような動きができる。今回開発した空気圧式ゴム人工筋肉は、同社がタイヤやホース開発で培ってきたゴムや補強繊維の技術を応用。モーターなどの駆動装置と比べて軽く、柔軟であるため、人工筋肉を用いることで、ユーザーの体への負担が小さいトレーニング装置をつくることが可能となる。
歩行トレーニング装置は、シニアの健康増進を目的とした体力向上トレーニングに活用することを想定し、すでに試作機も完成。2018年には、実用化に向けた実証試験を開始する予定だ。
人工筋肉を使った歩行トレーニング装置、ブリヂストンなど開発へ
2017年12月15日(金) 14時00分
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