エヌビディアのGPUをコマツが建設現場に導入(イメージ)

米国に本拠を置く画像処理用半導体(GPU)メーカー、エヌビディア(NVIDIA)は12月12日、建設現場にAI(人工知能)を導入することを柱に、コマツと提携を結ぶと発表した。

今回の提携の背景にあるのが、建設業界の労働力不足。コマツは2015 年から、「スマートコンストラクション」事業を展開。建設現場に携わる人やモノに関する情報をICT(情報通信技術)でつなぎ、建設現場の安全、生産性を向上させてきた。

コマツは今後、スマートコンストラクションの現場に、エヌビディアのGPUを導入する予定。エヌビディアのGPUはSkyCatch社のドローンと通信し、3D画像を収集して地形データを作成し、可視化する。

この提携の中心的役割を担うのが、エヌビディアのプラットフォーム、「Jetson」。同社のクラウドテクノロジーと連携するJetsonは、コマツの建機に搭載されることで、建機の周りにいる人や機械を認識する360度映像が撮影可能となり、接触や衝突などの事故を防ぐ。

さらにJetsonは、建機の運転席に設置されているステレオカメラにも使用。変化する状況をリアルタイムに認識し、建機のオペレーターに的確な指示を与えることを可能にする、としている。