交通量の多い都道(環状七号線)を信号無視で横断としたとみられる被害者をはねてしまったのは非番中の警官が運転するクルマだった。形態からは歩行者側の責任が大きい事故ではあるが、警官が関係すると大騒ぎになってしまう。

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10日午前7時ごろ、東京都足立区内の都道で、徒歩で横断歩道を渡っていた男性に対し、非番中の警官が運転する乗用車が衝突する事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡。歩行者側の信号無視が事故の主因とみられている。

警視庁・綾瀬署によると、現場は足立区東和5丁目付近で片側2車線の直線区間。交差点には横断歩道と信号機が設置されている。20歳代とみられる男性は赤信号を無視して道路を横断していたところ、進行してきた乗用車にはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因で約2時間後に死亡。クルマを運転していた竹の塚署・交通課に所属する29歳の男性巡査長にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は昼夜を通して交通量が多い区間。事故を起こした巡査長は非番中だった。聴取に対しては「目の前に小走りで進入してきた歩行者に気づき、急ブレーキを掛けたが間に合わなかった」などと供述しているようだ。警察では歩行者側の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。