3日午後8時5分ごろ、三重県いなべ市内の国道421号を走行していた乗用車が対向車線側へ逸脱。そのまま道路右側の路外へ転落する事故が起きた。この事故でクルマに乗っていた2人が死亡している。

三重県警・いなべ署によると、現場はいなべ市大安町石榑南付近で片側1車線の緩やかなカーブ。現場は山間部で、クルマの進行方向に下り坂となっていた。乗用車は左カーブを曲がりきれずに対向車線側へ逸脱。そのまま道路右側のガードレールを突き破り、約10m下を流れる川へ転落した。ガードレールは歩行者を保護するためのものであり、路外に飛び出そうとするクルマを防ぐだけの強度は無かった。

衝突と転落によってクルマは中破。運転していた福井県敦賀市内に在住する57歳の男性と、助手席に同乗していた55歳の女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡している。

現場にはブレーキ痕があり、警察では速度超過状態でスリップした可能性が高いとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。夜間は交通量も少なめで、速度の出やすい状態だったとみられるが、カーブを曲がりきれずに対向車線側のガードレールを突き破って転落したという。