三重県松阪市内で11月22日にに発生した死亡ひき逃げ事件について、三重県警は30日までに同市内に在住する62歳の男を過失致死やひき逃げなどの容疑で逮捕した。現場で採取した破片から車種を特定したという。

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事故を起こしたクルマは現場にヘッドライトなどの破片を散乱させていたが、警察はこの破片から車種を特定し、それに絞った捜索(車当たり)を続けてきた。
破片から車種を特定するという技術は凄まじく、警察の捜査がそこまで達した場合には「逃げられない」と考えた方がいいだろう。

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三重県警・松阪署によると、問題の事故は2017年11月22日の午後10時50分ごろ発生している。松阪市愛宕町1丁目付近の国道42号(片側1車線の直線区間、横断歩道と信号機あり)で、徒歩で横断歩道を渡っていた59歳の男性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突。男性は全身強打が原因で死亡したが、クルマはそのまま逃走した。

警察は死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。現場で採取した破片から容疑車両の車種を特定するとともに、周辺での車当たり捜査を展開したところ、事故から3日後に衝突痕のある同型車を発見。このクルマを使用していた同市内に在住する62歳の男から任意で事情を聞いていたが、容疑に関与していたと判断して30日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「私は事故に関わっていない」などと供述し、容疑を否認しているようだ。警察では事故発生の経緯をさらに詳しく調べる方針だ。